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日本語の「一応」のよう...

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日本語の「一応」のような便利な表現は英語にはない・・・
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「一応」は様々な場面で使えるとても便利な日本語ですね。「一応勉強しています」のように「ある程度」を表すとき、「一応確認しておきます」のように「念のため」を表すとき、「一応、これでオッケーです」のように「とりあえず」を表すとき、さらにビジネスの場面で「予定日は一応◯◯日です」とフォーマルな言い方など、状況によってその意味が多少異なります。しかし、英語では状況に応じて表現の仕方が変わってきます。
 
 
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1) 「ある程度」や「最低限は」などのニュアンスが含まれた「一応」
Somewhat
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「ある程度〜をしている」や「まあまあ〜をしている」と表したいときは「Somewhat」を使いましょう。「Somewhat」は「多少」や「ちょっと」を表す表現で最低限のことはやっていることを指します。
 
✔「To some extent」と言う表現も同じ意味合いで使われます。
 
✔「Somewhat」は副詞なので動詞の前後に使いましょう。
 
✔質問に一言で「一応」と返事する場合は「Somewhat」の一言でオッケーです。
 
【その他「ちょっと」や「まあまあ」を表す日常フレーズ】

・A little

・Kind of / Sort of

・More or less
 
<例文>
 
~会話例1~

A: Do you exercise?
(運動するの?)

B: Somewhat.
(一応)
 
~会話例2~

A: Do you study English?
(英語は勉強しているの?)

B: Yeah I study English to some extent.
(一応、英語は勉強しています)
 
~会話例3~

A: Did you finish it?
(終わりました?)

B: Kind of. I just need to look it over one more time.
(一応。もう一度確認しないといけません)
 
 
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2) 「念のため」のニュアンスが含まれた「一応」
Just in case
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もしものことがあったときのために確認をする「一応」を表します。「念のため」の具体的な説明はこちらの記事をご覧ください → 「念のため」や「一応」の英語フレーズ (https://hapaeikaiwa.com/?p=4744)
 
【その他「念のため」を表す日常フレーズ】

・Just to be sure/certain

・(Just to) make sure

・(Just to) be on the safe side
 
<例文>
 
I'll email him just in case.
(一応、彼にメールしておきます)
 
Let me check on it just to be sure.
(一応、確認しておきます)
 
Just to be on the safe side, I'll make a copy.
(一応、コピーを取っておきます)
 
 
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3) 「とりあえず」や「差し当たり」のニュアンスが含まれた「一応」
For now
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「今のところ」や「差し当たり」を表す「一応」は「For now」が最もカジュアルな言い方になります。「For now」は日常会話とビジネス会話両方に使える便利な言い方です。
 
✔「For now」は文頭・文末で使われることが多いです。
 
✔「For the moment」も同じ意味ですが、ややフォーマルな言い方になります。
 
✔より詳しくは『「とりあえず」や「ひとまず」を英語にすると (https://hapaeikaiwa.com/?p=770)』の記事をご参照ください。
 
<例文>
 
This should do for now.
(一応、これでオッケーです)
 
For now, let's keep it like this.
(一応、このままにしておきましょう)
 
It should work for the moment.
(一応、これで問題ないでしょう)
 
 
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4) ビジネスでよく使われる一時的な決まり事の「一応」
Tentative(ly)
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ビジネスで一時的な決まり事を表すときは「Tentative(ly)」を使いましょう。プロジェクトの計画、予定、予算、契約などが100%決定ではなく、一時的な決まり事で将来的に変更される可能性があるときに使われます。
 
✔「Tentative」は形容詞、「Tentatively」は副詞になります。
 
<例文>
 
The event is tentatively planned for July 10th.
(一応、イベントは7月10日に予定されています)
 
I made a tentative plan.
(一応、案を作りました)
 
The tentative budget for next year has been decided.
(来年の予算は一応決まりした)
 
 
 
 
 
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About author
みなさん、こんにちはっ!Hapa EikaiwaのJunです。 母親が日本人、父親がアメリカ人のロサンゼルス生まれ育ちのハーフです。幼い時期から両文化で育ってきた僕は教育も日米両方受けてきました。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学を卒業し、交換留学で一年一橋大学で大学生活を送りました。その後、石川県内灘町役場で国際交流員として赴任し、2年間の勤務を経て、ロサンゼルスへ帰国。2011年に英会話学校「BYB English Center」をアーバインで開校しました。 文化、習慣、教育、考え方から人間関係を両方体験してきた僕は英会話を勉強されている皆さんに少しでも役立つようこのページを始めました。言語と文化は切り離せない!だからこそ英語だけでなく、文化を取り入れた多くの表現、知識、ローカル情報をご紹介していきたいと思います。 HAPAとは? 混血のことをハーフやミックス(最近はダブルともいいますね)と日本ではよく表現されますが、ロサンゼルス(カリフォルニア州)では「HAPA」と呼ぶことも一般的です。HAPAは元々ハワイから由来した言葉で「半分」または「一部」を意味します。その名の通り「Hapa Eikaiwa」=「ハーフがお伝えする英会話」です! ☆無料メルマガ配信中☆ 毎朝6時配信【1日1分1フレーズ!アメリカン雑談集】 アメリカ人と雑談をする時に不可欠な日常フレーズが学べる、Hapa Eikaiwaがお届けする無料のメールマガジンサービスです!時代遅れの日常表現を完全に省いた「現在」の日常フレーズをご提供します。「英語学習はしたいんだけど、中々時間が・・・」と悩んでいる方に、ぴったりのメルマガです。1日1分1フレーズなので仕事前に、通勤時間に無理なく毎日新しいフレーズを身に付けることができます。さらに、学んだ日常表現を忘れないように毎週金曜日は「復習コーナー」を取り入れています。週ごとにテーマを決めて日常表現をお送りしますので、様々な場面で通用する英表現を得られます。「ちりも積もれば山となる」互いにコツコツ頑張って、楽しく英語を習得していきましょう! http://hapaeikaiwa.com/mailmagazine/ ☆Podcast 配信☆ ロサンゼルスからお届け!ネイティブの自然な日常会話を楽しくリスニング。 https://itunes.apple.com/us/podcast/hapa-ying-hui-hua/id814040014 ☆YouTube(動画で英会話)☆ www.youtube.com/hapaeikaiwa ☆Twitter☆ http://www.twitter.com/hapaeikaiwa
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